自動運転レベル4=走行ルートなど特定条件下で完全な自動運転 来春に
= Dr.ウエノの保険コラム =
警察庁は特定の条件下で運転を完全に自動化する自動運転の「レベル4」の運行許可制度を盛り込んだ改正道路交通法の施行について、2023年4月1日を予定していることが報じられました。施行されれば、ついに「レベル4の公道走行が解禁」されることになります。また、自動配送ロボットを運行する事業者の届け出制度も同日施行を目指すとしています。ついにレベル4の実走の時代が来ましたねー。
レベル4は、緊急時に人が運転するレベル3と異なり、走行ルートなど特定条件下での完全な自動運転となります。当面は、人口減少が進む地域で遠隔監視のもと特定のルートを無人で走る巡回バスなどの実用化が想定されていますが、政府は2025年度をめどに全国40カ所に拡大する目標を掲げているそうです。
レベル4の自動運転については、都道府県公安委員会に運行計画を提出し事前に許可を受けることが義務付けられていて、且つ安全な運行確認や事故時の対応などのため、車両内か遠隔で監視にあたる「特定自動運行主任者」も配置しなければなりませんが、運転免許の保有は必須としないとのことです。更に遠隔監視装置が外部から乗っ取られないようサイバー攻撃対策も求められているそうです。
レベル4とは別に、自動配送ロボットなどが該当する「遠隔操作型小型車」の関連規定も盛り込まれ、外部から見て遠隔操作と分かるように示すマークや非常停止用のボタンの設置も義務付け、サイズの上限はセンサーなどを除き、長さ120センチ、幅70センチ、高さ120センチとし最高速度は時速6キロ以下といった規定が求められています。
人手不足の中、着実に自動運転が浸透しようとしています。人が運転することで運転者の過失をもとに作られた自動車保険は今後、機械が車を動かしますので機械を作ったメーカーやGPS運行会社の責任が求められることになり、PL保険の世界に突入していきます。レベル5の世界が登場すると現在の自動車保険の6割がなくなると言われていますので、自動車保険主力の損保代理店は6割の契約がなくなることになります。そんな時代はまだ先と思われている方も多いですが、こうした波は一挙に来ると考えた方が良いと思います。
損保代理店が生き残るためには自動車保険依存をやめて火災保険や新種保険にシフトするために「多種目販売」を保険会社も求めて来ましたが、定着しませんよね。生命保険併売も求められてきましたが、こちらもサッパリダメという感じですね。だったら折角持っている個人情報をもとにお客様の趣味趣向にマッチした「モノやサービス」を提供して、保険外収益を上げるという提案もされていましたが、これもなかなか定着しませんね。家を建てたい方に工務店を紹介する、家を新築されて家電を全部買い替えたいというお客様に家電を販売する、相続でお困りの方に相続のプロを紹介する、お墓を買いたい方にお墓を紹介する、健康のために運動をしたい方にジムを紹介する、内臓脂肪を減らす冷凍弁当を販売する、アンチエイジングの化粧品を販売してお客様にいつまでも若々しくいて欲しいと願う・・・・等々ご提案できるアイテムは無数にあるのに「もったいない」ですよね。
「損保代理店の持つ最も重要な無形資産は個人情報」です。生命保険は保険を売るためでなく「個人情報を深堀するため」に取り組むのです。
とはいっても簡単にはできませんので、ここは生保プロ代理店と組んでの共同募集しか手はないと思います。生保プロ代理店の紹介斡旋業務は結心会で行っていますので、本気で取り組みたいとお考えの損保代理店の皆様、結心会までお問合せ下さい。
或いは○○損害保険代理店の看板を「ほけんのマルシェ」にして来店型保険ショップみたいにしたいという方も、是非結心会までお問合せ下さい。とにかく今、何かをしないと生き残れないと思いますよ。