全国旅行支援(全国旅行割)がスタートします

= ネクタイ派手夫の保険流通革命(保険ショップ成功のカギ) =

2022年10月11日からの開始が正式に決まった「全国旅行支援(全国旅行割)」。

これまで実施されていた、近隣県を割引対象とする「県民割」と比べてより遠方への旅行に利用できるため、今から旅行の計画を立てている方も多いと思います。

本制度は、旅行代金の割引と地域クーポンの付与を行う、全国を対象とした観光需要喚起策です。旅行代金の40%が一律で割引となります。(割引上限額は、1名1泊あたり、交通付きの旅行商品で8,000円、その他5,000円となります)

また旅行代金の割引に加え、土産店や飲食店等で使えるクーポン券が、1名1泊あたり平日3,000円、休日1,000円もらえます。

基本的には全国が対象になりますが、参加を希望しない都道府県がある場合、その都道府県を目的地とした旅行は対象外となるので、注意しましょう。

では、この「全国旅行支援」をよりよい条件で利用するための考え方をご紹介します。

(1) 交通+宿泊 のパッケージ商品に適用する

交通を含むパッケージ型の旅行商品の場合、パッケージになった段階で、交通と宿泊を別々に取るよりも安い値段が設定されていることがほとんどです。

「正規の往復交通費+宿泊[5,000円割引]」と、「パッケージ商品[8,000円割引]」であれば、後者の方が安く済む可能性が高いでしょう。

ただし、飛行機や新幹線を使わないような近距離の場合や、交通手段にセール価格の航空券・新幹線、お得なきっぷなどを利用する場合はこの限りではありません。

ぜひ試算して、比較検討してから申し込むようにしてみましょう。

(2) 家族やグループでの旅行に適用する

割引制度は一人旅にももちろん適用できますが、1人あたりの旅行代金から最大40%の割引となるため、複数人で部屋をシェアする旅行の方が結果として「高価な部屋に、普段よりも安く泊まれる」結果につながりやすいです。

また、現地で利用できるクーポンも旅行人数分もらうことができ、旅先での食事やお土産の購入に活用することができます。

(3) 平日の旅行に利用する

もらえるクーポン券の金額が、1名1泊あたり平日3,000円、休日1,000円と大きく異なります。

人出の分散を図るのが目的ですが、もし休みが取れるならば、平日にお出かけすることをおすすめします。

(4) 割引上限額を意識する

「全国旅行支援」では、旅行代金の40%が割引となりますが、「交通+宿泊」のパッケージ商品では1泊8,000円、その他は5,000円の上限が定められています。

つまり割引前の価格が、「交通+宿泊」のパッケージ商品では、1泊1名あたり2万円、その他の場合は1万2,500円となる旅行商品が、最も効率的に割引を適用できることになります(連泊する場合は、日数を掛けてください)。

同時に、自治体による観光客誘致の動きも加速しています。特に力を入れているのが「奈良県」と「石川県」。奈良県は独自財源で割引率50%(上限5000円、パック旅行は8000円)とクーポン上乗せの「いまなら。キャンペーン2022プラス」を来年2月末まで実施。

石川県も全国旅行支援に合わせて観光キャンペーンを行うそうです。

こうした情報は、保険ショップでポスターの裏面に手書きして掲示しているだけで、お客様が「もう少し教えて」といって来店される方がいらっしゃいます。ここから旅行傷害保険の話に持って行って個人情報を取得し、生保提案につなげていくスキームは難しくないと思います。

保険ショップの皆様、来店誘導の旬な柱に「全国旅行支援(全国旅行割)がスタートしました!内容ご存知ですか」のポスターを作って掲示しましょうね。