サイバーリスクを無料診断 MS&AD、中小向けサービス開始

参照元
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200703/bsc2007030500005-n1.htm

サイバー攻撃を受けるリスクを中小企業が無料で診断できるサービスを、MS&ADホールディングスが始めた。グループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険のホームページに質問を掲載し、回答すると危険度を点数で評価する。

 新型コロナウイルス感染防止対策でテレワークが広がっているが、外部の第三者によりネットを通じて情報を盗まれたり、業務を妨害されたりする可能性が高くなる。MS&ADは無料診断をきっかけにサイバー攻撃での損害を補償する保険の加入が増えることを期待している。

 「情報セキュリティーに関するルールを定めているか」「第三者がパソコン画面の内容を閲覧できないようにしているか」など24の質問に「はい」か「いいえ」で回答してもらう。1000点満点で点数を表示し、取り組みが十分か不十分かのコメントを付ける。米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズの日本法人とシステムを開発した。

 日本損害保険協会が1月にまとめた中小企業経営者の意識調査によると、サイバー保険の認知度は33.5%で大企業に比べて約半分だ。認知している経営者のうち加入率は6.9%にとどまる。三井住友海上の担当者は「サイバー攻撃にさらされている現状の恐れを知ってもらいたい」と話している。