産後ママ保険、ロック解除保険って何?

= ネクタイ派手夫の保険流通革命(保険ショップ成功の鍵)=

第6回おもしろミニ保険対象コンテストの結果が発表されました。

少額短期保険協会が毎年開催しているもので、このアイデアから商品が出来ていることもあり今年も2027ものアイデアが集まったそうです。

今年の最優秀賞を獲得したのは「産後ママ保険」だそうです。

これは「産後うつ」になるママが今や10人に1人という時代に対応するため、「産後からこまめな育児相談サービスダイヤルがあったり、ベビーシッターや家事代行を特別割引価格で受けられるサービス付き」で、「産後うつと診断された場合はベビーシッターや家事代行などの費用をカバー」するという保険だそうです。

もし産後うつにならなかった場合でも出産1年後にママ1年祝いでベビーシッターや家事代行などの中から1つ、サービスを受けられるという提案になっています。

優秀賞は「ロック解除保険」だそうです。

これは、保険の加入者が死去した際、スマホやPCのロックを解除する必要を一部、もしくは全額補償する保険だそうです。ロック解除には22万円ほどかかるというニュースを見て思いついたそうです。

もえ一つの優秀賞は「シングルマザーのためのP2P保険」でそうです。

シングルマザーは、自分が倒れたら大変と思いながら家計に余裕がなく高い保険料は払えないので、病気やケガによる入院、就業不能時の収入補填を最近発売された割り勘保険と同じ仕組みで考えて欲しいという提案です。

佳作には、スポーツクラブなどで全国大会に出場することになった場合、かかる遠征費用を補償する「勝利保険」、80代の高齢の親が50代の引きこもりの子の将来に不安を感じていると聞いたので、親の死亡時に保険金を信託会社が自動的に管理し、引きこもった子の生活資金として計画的に活用したり、社会復帰の民間・行政の自立支援プログラム等のサービスを受けられるという「8050保険」、高齢者が自分の運転に自信がなくなって免許を返納することで受け取れる「ドライバー卒業保険」が該当しました。

ニッチなリスクに特約的な存在でカバーできる保険商品を少額短期保険業者だと作ることができます。そのため、大手生保会社も少額短期保険業者を作ったり買収したりして、保険会社では出来ない商品作りをしようとしています。

一定のマーケットがあって、保険会社が認める事故となる事象があって、この事象の発生率等々を立証できるエビデンスがあれば保険商品を作ることができます。

保険数理人を使って保険の組み立てをして各財務局に持ち込み保険商品認可が取れるようにすり合わせをしていきますので、一定の期間を要しますが、こんなマーケットを有していてマーケットの抱え込みのためにこんな保険を創れないかという問い合わせは相変わらず舞い込んでいます。

あなたが欲しいと思う保険を実際の商品にしてみるなんて面白いと思いませんか。